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スターナビゲーション(海図やコンパス・羅針盤などの近代計器を一切使わず、星や風・波のうねりや鳥やクジラをはじめとする海上の生物など、あらゆる自然現象をたよりに舟を目的地に導く高度な伝統航海術:石川氏HPより)による900キロのアウトリガーカヌー遠洋航海や、北極から南極まで人力だけで旅をするアドベンチャー・プロジェクトPole to Pole 2000などで知られる、冒険家 石川直樹氏に関する記事を読んで、久しぶりに石川さんのサイトをチェック。8月から9月にかけてエルサレム~バクダットを訪れた記録、石川日記を読む。
イラク戦争報道に関しては、CNNなどのグローバルメディアが思考停止状態に陥っていたのに比べて、日本の報道が比較的頑張っていたイメージはあるものの、やはり個人的体験としての戦争、ニュースにならないような局地戦でのリアリティーというものの力強さを感じる。
地球上で人が足を踏み入れていない場所が少なくなり、”冒険”という言葉が、未踏の地へのロマンスを意味していた時代は昔のことなのかもしれない。危険を承知の上で訪れるべき場所を訪れ、見るべきことを見る。自然の創り出す極限状態は、人に無力であることを思い出させ、自らを謙虚にするが、人の作り出した極限状態は何を強いるのか?
日記のなかで今年11月に日本公開される映画「イン・ディス・ワールド(In This World)」の紹介があった。パキスタンの難民キャンプで育ったアフガン人の少年が、自分たちの未来のため、イラン、トルコ、イタリア、フランス、6400キロの旅を越えてロンドンへの亡命を目指す。監督は「ウェルカム・トゥ・サラエボ」のイギリス人監督、マイケル・ウィンターボトム。
主人公を演じた、Jaamal Udin Trabi(ジャマール)は、実在のシャムシャトウ難民キャンプで育ち、撮影終了後に、映画の出演料と有効期限ぎりぎりのビザで再びロンドンを訪ねて難民保護申請をしたという。映画というフィクション撮影の過程でオーバーラップする、亡命というリアリティー。実際に映画を観ないことには、これ以上書けないが、極限地域に飛び込み、そのなかで自らが目指す何かを掴み取ろうとする行為、そのものが冒険であるのだろうかと思った。
ワードフライデイ「む」
「無限の好奇心で有限の地球を冒険すると?」
ナビゲイター:石川直樹×芹沢高志(都市計画家・アートプロデューサー)
日時:2003年11月14日(金) 19:00~21:00(開場18:30)
会場:東京銀座資生堂ビル9F ワード資生堂
参加費:会員(ワードメンバーズ)2,000円、非会員 2,500円
申込締切日:2003年11月2日(日)
POLE TO POLE―極圏をつむぐ風
石川直樹写真集
10月10日発売予定
「極地からもサイトを更新する冒険家が小学校で公開授業」(PCWEB記事)
イン・ディス・ワールド
公式HP
2002年/イギリス 映画/上映時間89分
2003年11月 シャンテシネ、関内MGA他全国順次ロードショー
2003年ベルリン国際映画祭 金熊賞/エキュメニック賞/ピースフィルム賞
監督:マイケル・ウィンターボトム
脚本:トニー・グリソーニ
製作:アンドリュー・イートン/アニータ・オーバーランド
撮影監督:マルセル・ザイスキンド
サウンドミキサー:スチュアート・ウィルソン
キャスティング:ウェンディ・ブレージントン
音楽:ダリオ・マリアネッリ
編集:ピーター・クリステリス
サウンド編集:ヨアキム・サンドストローム
ダビングミキサー:ティム・アルバン
製作総指揮:クリス・オーティ/デビッド・M・トンプソン
共同製作者:ベールーズ・ハシーミアン