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ブログを書き始めてはや半年、当初は書くネタがつづくのか?と思っていたものの、もはや日常にすっぽりと、はまり込んでいます。日常をいかに書きつらねるかという意味で、永遠の憧れ、個人的には勝手に伝説的と位置づけているホームページがある。1996年から1999年にわたって、いとうせいこう氏の『隠しページ』で綴られていたハードボイルド・植物生活記、ボタニカル・ライフです。
久しぶりに読んだら、やっぱりめちゃくちゃ面白い。ベランダ園芸という、あまりにも狭い、ローカル、かつ個人的なテーマなのに、そこで繰り広げられる人間(植物?)ドラマはまさにスペクタクル。そのなかでも一番好きなのは「四月のハーブ/すました雑草(1998,4,16)」。日常が思想のレベルにまで高められています。最高です。ホームページには載っていないのですが、本の前書きも素晴らしい。
日付を残したのは、同士ベランダーが「ああ、あの台風か」とか「あの年は日照りが長くてねぇ」などと共感して下さるおそれがあるからだ。植物のサイクルは言うまでもなくたいてい一年である。同じように芽が出て同じように花が咲くとも言えるが、むろん毎年少しずつ状況がかわる。花芽に気付づかず、他の芽の剪定を怠れば実りは期待出来ない。ほんのわずか鉢の位置を変えただけでもその後の成長が激変する。そして、なんといっても人類の手に負えない気象によって。
だがその変化は太陽のある限り反復する。
人間がすべて死に絶えても反復するだろう。
したがって、ちゃちなベランダでのこの瑣末なエッセイもまた、繰り返し続ける植物の生命のほんの一瞬と戯れた記録に過ぎない。
いや、だからこそ何年後に読んでも不変なのだと言い張りたくなるのは、人間でしかない者のやくざな悔しさから来ている。
まあ難しいことはともかく、ベランダに出て水でもまこうじゃないか。
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