アフリカ旅行 「マサイ族 サボテンの森のマーケット」より続く
サボテンの森から50メートルほど離れた場所に、もうひとつの重要な市がたっている。マサイ族の重要な食料、山羊の肉です。マサイ族は、山羊の肉と乳を主食として、そのほかの野菜などはあまり食べないそう。一家そろって食卓を囲むような料理は無く、腹が減ったら食べる、という食事のスタイルだそう。
市場といっても店があるわけではなく、多分、その日に自分の山羊を売りたい人が、集まって即売しているよう。地面の上に山羊が並んでいるのですが、文字通りそのまま並んでいます。頭、毛皮、内臓、肉、足とバラバラになった山羊さんが、形そのままに。ハエもブンブン飛んでいて、なかなかスプラッターな光景。ちなみにマサイ族では、顔にたかるハエを手ではらうと幸運が逃げる、という言い伝えもあるらしく、つとめて気にしないのが大人の流儀のようです。解体された山羊は、すぐその場で焚き火をおこして、あぶり焼き。




マサイの人々の写真を撮るのは、遠くからわからないように撮るか、あるいは交渉が必要。ここでは、「山羊の肉を買うのであれば、写真を撮ってもいい」と交渉が成立し、いざそうなると「さあ、食え食え、うまいぞ~!」と笑顔で薦めてくれます。
縄でつながれた山羊を横目に、忍びない気分ではあるものの、こんな新鮮な肉は、なかなか食べられる機会もないし、とナイフで切り取られた一片を口にいれる。ムムム、こ、これは。長い時間をかけて、火で炙られた表面はカリッと、それでいて中の肉はとてもジューシー。肉というより筋肉は、柔軟な弾力性にあふれているのに、口のなかで簡単に噛み切れるほど柔らかい。いわゆる山羊の肉の臭みはまったくなく、塩もコショウもしていないのに、旨みが凝縮した肉汁があふれ出てくる。
はっきり言って、今までの人生で一番うまい山羊・羊の肉であることは間違いない。匠が笑顔で薦めるだけのことはある、自慢の一品でありました。





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