ラスタマンの植物講座が飽きさせない道のりは、小高い丘の上へ続く。ちょっとした森や岩場を抜けて、ずんずん登る。「この石では、ナイフが砥げるんだ」と、あくまでもマメ知識も忘れずに。




30分ほど登ってたどり着いたのは、ひときわ巨大な岩の中腹に作られた、10畳ほどの小さな隠れ家。入り口には、枝を束ねて門がつくってあったり、焚き火スペースや、ワラが敷き詰められたベットもある。
ここは、昔から使われている、マサイ族の別荘のようなものらしい。日常の生活空間から離れた場所として、
子供を産んだ直後の女性が休んだり、
成人する前の男子が、何人かで篭ったり、
争いごとがあったら、長老が話し合ったり、
するために、何日間かここに滞在する。
ふもとのいくつかの村で、この場所を共用しているそうだ。眺めはいいけれど、人里は視界に入らず、大きな岩の切れ目から、森を見渡せる。
「まあまあ、日ごろは色々とあるけれど、今日は静かに、じっくりと話そうじゃないか」というような場所なんだろう。沢山の物語が語られてきた隠れ家。






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