Web2.0を皮切りに、何でも2.0な昨今です。「○○が流行ってるらしい」となると、「チェックしなきゃ」という気分と「何となくアンチ」な、両方の気分がおこります。Web2.0にも当然、アンチな意見が出されていて、流行の切り口としては、「ドットコムみたいな言葉だよ」というもの。
そう言われて考えてみると、しかし「Web2.0」と「ドットコム」は、かなり違う意味合いを感じます。その違いが何なのか?思いつくままに書いてみると
| ドットコム | Web 2.0 |
| ブーム | web2.0的 = COOL |
| マスコミで話題 | ブログで話題 |
| 乗らないと損 | こうなったらいい |
| 金が集まる | 情報が集まる&Remix |
ドットコム・ブームという言葉は、○○.comのようなURLをテレビCMで連呼するなど、第三者の観察から産まれた言葉のような気がします。一方で、Web2.0という言葉は、それ自体は何かの状態を指す物ではない。加えて、議論をいくつか読んでいて、英語で二つの言葉が使われているのも気になりました。
- Hype:誇大広告、煽り
- Meme:ミーム。コピーされることで文化を伝達する遺伝子
で、そのときにちょっと思ったのですが、ドットコム・ブームの頃は、インターネットが情報の流通チャネルとして、ちゃんと使われていただろうか?ということです。確かに当時も、HTMLでホームページを公開する事はできたけど、レンタルサーバーはまだ高価で、家庭にブロードバンドも普及していなかった。
当時の環境では、ドットコム的なメッセージを伝えるには、マスメディアや株式市場など、既存の情報チャネルに依存する事が多かったんじゃないかと。その結果として、ドットコムは、MemeというよりはHype的な側面が強調されて、社会に伝搬していったのではないかと思います。
それに対してWeb2.0は、ブログのエントリー、あるいはWeb2.0的なサービスのかたちで、現在進行形でどんどんMemeが拡大しています。
分かりやすい例として、Read/Write Webのエントリーで紹介されていた、Education 2.0をテーマにしたパワーポイント「New Internet Literacies」。デジタル・ネイティブの子供と接するために教師がどうなったらよいのか?この答えが面白い。
Still teaching primarily “legacy” content in linear ways
- Answers?
- Horizontal classrooms
- Educators as content creators
- Educators as connectors
- Educators as coaches
- Educators as collaborators
- Educators as change agents
こうなるとEducation 2.0は、「流行っている何か」ではなくて、自分たちが目指したい目標、こうであるべき状態になってきます。しかもその根底は、Web2.0の思考でしっかりと支えられている。
ちょっと飛躍すると、Web2.0のような新しいMemeは、自分たちをより新しい方向に動かしたいと思う方向性と速度、ベクトルのようなものと言えそう。
これに対してHypeは、それを発信する人が、受け取る人を動かしたいと思って誇張する表現。株式市場でも、メディアでも、政府でも、Hypeにはそのシステム固有の意図が入ります。それ自体は悪い事ではなく、Hypeがビジネス化されて、一定のルールが設けられているのが広告という媒体。
「○○が流行ってるらしい」というメッセージは、インターネット以前は、ほとんどがHypeだったこともあり、感度の高いユーザーには、ある種のアレルギー抗体ができているのも事実です。Memeも、最初にふれると感覚を刺激するため、このHypeアレルギーと勘違いしてしまう場合もありそう。
ただし、Memeを理解するためには、まずは情報を受け入れて、それを2.0的に自分のなかでRemixすることが必要なわけで、HypeとMemeの違いを感覚的に判断できるのが、デジタル・ネイティブと言うことなのかな〜と思ったり。
Memes are almost always "marketing hype" -- bumper stickers is a better way to say it -- but they tend to catch on only if they capture some bit of the zeitgeist. The reason that the term "Web 2.0" has been bandied about so much since Dale Dougherty came up with it a year and a half ago in a conference planning session (leading to our Web 2.0 Conference) is because it does capture the widespread sense that there's something qualitatively different about today's web.
【1-他動】 (人)をだます、煽り立てる、〜を誇大{こだい}に宣伝{せんでん}する
ミーム(meme)とは、文化が「変異」「遺伝(伝達)」し「選択(淘汰)」される様子を進化になぞらえたとき、遺伝子に相当する仮想の主体である。例として災害時に飛び交うデマ、流行語、ファッション、言語など、すべてミームという仮想の主体を用いて説明できるとする。
ミームは、「進化論というアルゴリズムに支配される遺伝子」というパラダイムの、文化への適用という形で提案された。「利己的な遺伝子」(リチャード・ドーキンス 1976)で始めてこの語が用いられ、定着した。ドーキンスは「ミーム」という語を文化伝達や模倣の単位という概念を意味する名詞として作り出した。
| 利己的な遺伝子 | |
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