2005年10月18日

iPodの開発秘話 Let's Do This Right

たった2人の社員が3ヶ月間、調査をした結果に基づいてiPodの開発にGoが出た。しかもApple自体の業績は、絶不調だった2001年。決定からは、わずか9ヶ月で製品化。21世紀最初のメガヒットと言ってもよい、iPodの開発秘話を特集した全12話をWEBで読む事ができます。

Tech-On!:iPodの開発

ハードウエアからOS,アプリケーション・ソフトウエア,デザインまで、あらゆる領域のスペシャリスト、そして無類の音楽好きの社員がそろっていたからこそ、iPodは完成したとのこと。やはり特にソフトウェア(iTunes)との連携が強調されていますね。

あと、見逃されがちなのは、iPodが最初に発表された時は、話題にはなったけれど、絶賛されたわけではない、とうこと。一世代機はサイズ的にも大きかったし、Macのみの対応。2世代機では、ハードウェア自体はそれほど進化しなかったが、他社OSのWindows上にiTunesを移植するという、ソフトウェア的な大きなステップを超える。個人的には、この2号機を購入しました。iPodを買う前にiTunesをインストールして使ったことがあって、「えらく使い勝手がいいソフトだな〜」と感心して、iPodも購入したのを覚えています。

そして、満を持しての3世代機とiTunes Music Storeの導入。これらすべてのイノベーションは、「音楽を、簡単に楽しく聞きたい」という、当初からの目標からぶれていませんね。確かに、Appleだからできたイノベーションにも支えられているのでしょうが、それはあくまでも、最終的な製品の個性の違いにすぎないのかもしれません。自分たちが使いたい、完成したいユーザー体験にむけて、地道に改良を続けた。というのが実はiPodの成功の秘密なのかも。

Tech-On!:iPodの開発

Useless Products

 2人は,競合他社の製品の分析から始めた。すぐに分かったのは,既存の携帯型音楽プレーヤに失望するのは,彼らだけではないことだった。大部分のユーザーは,購入した数週間後には,音楽プレーヤを使わなくなる。何回か試しただけで,放置してしまうのだ。仮にApple社の製品だとすれば,到底受け入れられない惨状である。

 原因は明白だった。ユーザーは何百枚ものCDから吸い上げた楽曲を,パソコンに蓄えている。ところが半導体を利用した音楽プレーヤに保存できるのは,せいぜい10数曲である。その時々に聴きたい曲を持ち運ぶには,プレーヤの内容を何度も入れ替えなければならない。その手間をユーザーは厭いとうのだ。  大容量のハード・ディスク装置を使って,この手間を省こうとした製品もあった。こうしたプレーヤの難点は,大きすぎることだった。とても持ち運びに向くとはいえない。

 使い勝手の問題も露呈した。製品によっては,10〜15個ものボタンが付いている。多すぎるボタンは,時としてユーザーに悪夢をもたらす。単に好きな音楽に聴き入りたいだけなのに,望みの曲にたどり着くまで,複雑極まりない操作を強いられる。

 2人が下した診断はこうだった。現在手に入る携帯型音楽プレーヤは,パソコンの周辺機器にすぎず,技術に目がない新しもの好きしか飛び付かない。Apple社が目指すべきは,全く別の領分だ。音楽ファンの日常に欠かせない,万人に愛される製品がそれである。

 

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作成日 : 2005年10月18日 00:44