2007年4月 8日

一眼レフ・デジタルカメラでの、RAWデータによる撮影と現像処理

デジタル一眼レフで撮影した画像の、Macでの画像補正には、大分慣れてはきました。ただ、知識の面で、あやふやな点も多いので、何回かにわけて基本を整理してみる。まずはRAWデータでの撮影と、現像処理について。

RAWデータによる撮影

RAWデータとは、簡単にいうと、デジタル・カメラが撮影時に記録可能な、すべてのデータを保存できるデータ形式です。JPEG画像のように、画像として表示するためのフォーマットではなく、カメラが内部的に利用するフォーマットなので、カメラ・メーカーや機種毎にフォーマットが異なります。実際に写真として見るためには、JPEGなどの一般的な画像フォーマットに書き出す必要があり、この処理をRAW現像と呼びます。

raw-data-01.jpg

カラーマネジメントにおいて、撮影時にRAW画像を利用するメリットは明確です。写真をJPEG画像で撮影する(カメラ内部でRAW現像する)場合は、JPEG保存用に設定されたカラー・プロファイルの範囲外のRGBの諧調データは破棄されます。しかし、撮影時にJPEGではなくRAW形式で保存しておけば、このJPEGへの現像処理を、あとからPCでおこなうことができるます。色情報を失うこと無く、RAW形式であればカメラが記録できるすべてのデータを保持できます。 また、撮影時にカラープロファイルを気にする必要がなくなります。RAW形式での撮影のメリットについては、Adobeが公開している以下の記事が詳しいです。

RAW形式で撮影するのはなぜですか。

RAW形式では、キャプチャするイメージに影響があるカメラ設定は、ISOスピード、シャッタースピードおよび絞りのみです。その他の設定は、RAWファイルを変換するときにユーザが制御できます。ホワイトバランス、カラーメトリックのレンダリング、色調レスポンス、詳細な編集(シャープネス処理やノイズ低減)をほぼ自由に再解釈できます。さらに、白と黒のポイントを再設定することで基本的な露出も再解釈できます

(中略)

最近のカメラは、1チャネル/ピクセル当たり12ビット以上、各チャネルで4,096階調をキャプチャできるものがほとんどです。ビット数が増えると編集の余地も増えますが、JPEG形式は1チャネル/ピクセル当たり8ビットに限定されています。そのため、JPEG形式で撮影すると、カメラに内蔵された変換設定に任せ、イメージを正当に評価するようにデータの3分の1を捨てることになります。

一方、RAW形式で撮影すると、基本的に、カメラ機能の限界まですべてがキャプチャされるため、イメージの全体のトーンやコントラストを自由に設定できます。 また、RAW形式のファイルは、1チャネル当たり8ビットのJPEGよりも、Photoshopでさまざまな編集を行うことができます。

(『アドビデザインセンター: RAW形式で撮影するのはなぜですか。』 より)

RAW現像ソフト

デジタル一眼レフから、Macやパソコンに読み込んだRAW画像データは、RAW現像ソフトによってJPEGやTIFFなどの一般的なフォーマットに現像処理します。現像ソフトは、以下のようなものが有名ですね。

ここでの問題点として、RAWデータ形式がカメラメーカーや機種ごとに統一されていないという点があります。そのためRAW現像ソフトが、多数のRAW形式に対応する必要があるため、自分のカメラに対応しているRAW現像ソフトを利用することが必要です。ただし、メジャーなメーカーのカメラであれば、以下のソフトの最新版では、ほぼ対応しているでしょう。いずれにしても、RAWデータで撮影して、後でRAW現像ソフトによって現像処理することで、撮影時のカラープロファイルを気にする必要は無くなります。

RAW現像の今後

現状ではカメラ・メーカ毎にバラバラのRAWデータ形式ですが、共通化への取り組みが、Adobeによって進められているようです。DNGと呼ばれる、RAWデータ向けのデータ形式が提唱されています。Photoshop CS2 ユーザ向けには、各社のRAWデータからDNGへ変換するソフトウェアも提供されているので、長期的にRAWデータを保存する際には、選択肢として考えてもよいのかもしれません。

DNGは、デジタルカメラで撮影されたRAWファイル用に新たに開発された、一般に公開された標準アーカイブ形式であり、さまざまな機種のカメラで撮影されるRAWファイルのオープンスタンダードとして登場しました。DNGを使用することで、将来的にもRAW ファイルを確実に読み取ることができるようになります。

デジタルカメラRAWファイルのアーカイブ形式、DNG(Digital Negative)』 より

また、カメラ本体でのJPEG現像と、その画像を直接プリントするケースでは、Exif 2.2 の動きが今後重要になりそうです。Exif2.2では、sRGBにマッピングする際のデータ損失を防ぐために、sYCCという記録用の色空間を保持します。sYCCで記録されたより多くの色情報と、Exif による撮影情報から最適な画像処理をおこない、より高画質なプリントができるようになるそう。

 

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作成日 : 2007年4月 8日 19:36