クリスマスのプレゼントでもらった写真集『Ansel Adams: 400 Photographs』。表紙を開いて、まず驚くのは、1世紀近く前に撮られたとは思えない、写真のディテール感。1916年に活動を始め、ヨセミテやシエラ・ネバダ、グランドキャニオン、アラスカなど、アメリカ大陸の自然を撮り続けたアンセル・アダムズ。
モノクロの写真をじっくり見ると、写真とはまさに光を印画紙に写し取る作業なのだな、と感じます。黒と白、光の強弱を丹念に、塗り重ねることでイメージをつくりあげていく。
"I had been able to realize a desired image: not the way the subject appeared in reality but how it felt to me and how it must appear in the finished print"
こうアンセル・アダムズ自身が語るように、壮大な自然を前に、その光景、構造を理解し、心のなかのイメージに切り取らなければいけない。自分の理想のイメージに近づけるために、光を計算し、絞りを決め、シャッターを切る。一枚一枚に、そのような写真家のイメージが込められているからこそ、見る者はプリントの先に、広がる空間を感じとることができる。
100年の歳月を隔て、その場所の美しさに想いを馳せる。そして、今この瞬間にも、その光景が失われずに存在していることを、強く願う。イメージはまた、理想の世界をもつくりだせるのだろうか。



- Ansel Adams: 400 Photographs
- Andrea Gray Stillman Ansel Adams
- Little Brown & Co (T) 2007-10-29
by G-Tools , 2008/04/06


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