AmazonのS3, EC2 や、Google AppEngine などのCloud Computing と、オープンソース、オープンデータについてのO'Reillyの考察。OSCONで感じたインスピレーションにもとづいていて面白かった。
- Open Source and Cloud Computing - O'Reilly Radar
- Epeus' epigone: Open Source and Social Cloud Computing
以下は要約ではなく感想も含むので、ぜひ原文を。
まず Linuxなどのオープンソース・ソフトウェアが無かったら、クラウド・コンピューティングは成立しえない、というのは確かにその通り。商用ソフトウェアのライセンスでは、クラウド・サービスの提供者が、利用量に応じた課金プランなどを独自に設定できない( or しずらい)。オープンソースのスケーラビリティの上で、クラウド・コンピューティングのビジネスは成り立っているわけだ。
ただしクラウド・コンピューティングは、あくまでも商用サービスなので(例え無料であっても)、どこまでオープン性が担保されているかの評価が必要。一般的に『オープンなプラットフォーム』といっても、以下のようなオープン性の違いがある。
- 秘密保持契約を結んだ開発者のみが、審査後にアプリを、プラットフォーム上で公開できる( 携帯公式サイトなど)
- 一般に公開されている仕様にそって、誰でもアプリを開発し、プラットフォーム上だけで公開できる( Facebook Platform など)
- 一般に公開されている仕様にそって、誰でもアプリを開発し、広くインターネットで公開できるが、プラットフォーム上のデータは引き出せない( 独自の認証APIなど )
- 一般に公開されている仕様にそって、誰でもアプリを開発し、プラットフォームのデータを利用しつつ、広くインターネットで公開できる( Google Maps API など )
- WEB標準の仕様にそって、誰でもアプリを開発し、プラットフォームのデータを利用しつつ、広くインターネットで公開できる( ブログのAtomPubなど )
こうして見ると、あるプラットフォームのオープン性を評価するポイントとして、 大きく以下の4つがあるのだろうか?
- API仕様が、一般公開されている
- API仕様が標準にもとづいていて、アプリケーションが他のプラットフォームでも動作する
- アプリケーションを、プラットフォーム外のインターネットで自由に実行できる
- プラットフォーム内のデータを、自由に利用、公開できる
API プラットフォームや、クラウド・コンピューティングを利用する場合には、この点から評価をしつつ、自分の開発リソースを投下する場所を選ぶことが、アプリケーションの自由を保障するために重要なのかもしれない。

ブックマーク & はてなスター
コメント