金色の波煙
冬の南西風は時として、浜辺を砂嵐に包むほど、強まることがある。冷たい日本海の低気圧にむけて、南洋から引き寄せられた海風が、水面を白く打ちながら吹き抜ける。
風波は、台風のような規則正しいうねりではなく、ジャンクで荒々しい波だ。沖に出ると、大きなうねり、小さなうねりが、不規則に押し寄せる。そこかしこが浮かんでは沈む、液状の丘陵地帯。遥か遠くから、一陣の疾風が白い飛沫を巻き上げて、いくつもの丘を渡ってくるのが見える。目の前のひときわ大きな丘を駆けあがると、頂上の波頭を砕き、潮煙を高く吹き上げる。
雄風の一押しを背に受けて、サーフボードに立ち上がる。うねる波の斜面にボードを食い込ませると、追い風と同じスピードまで加速する。荒々しさと美しさがせめぎあう冬のサーフィン。














