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October 28, 2004
飛ぶべきか、飛ばざるべきか
昨年の私と今の私は全くちがう生活を送っていた。全然違う。戦略系コンサルティング会社に勤務していて、ハイペースながらも楽しい毎日に本当にはまってしまっていた。楽しかったので感覚がおかしくなるのだが、03時に自宅について06時の新幹線で京都に向かう、とか、完全な徹夜が3日続く、とか、朝/昼/夜ごはんを全て上司と連日食べる(お菓子も夜食も)とか。会社で眠るなんて信じられないと思っていたお嬢さん(普通だけれど)がイスを3つ並べて眠っていたら上司に「親御さんがなくなぁ」なんて言われたけれど、それも慣れてしまうくらいで・・・(泣くと思うなら帰らせなさい!) そして、まぁ、いろいろあってしたいことに近づきたいという想いから美術業界に移ったわけです。願いどおりになるところがすごいと自分でも思うけれど・・・。そして、この1年間で驚くほどの変化を向かえながら、新たな変化を「起そう」と思っている今日この頃だ。
前置きが長くなったけれど、風邪ひきさんの週末に本棚を見ていたら、友人が置いて帰った本をみつけた。昨年の今頃だと思うけれど、飛ぶか飛ばないかを「自分の力で考えたい」と思っていた私は、結局その本を読まなかった。そして、今回、何とはなく手にとり、何とはなく読み進めるうちに、読み終わってしまった。考えさせることが多々ある本で、悩んでいる人には一石を投じることができるかもしれない。
著者の内館牧子氏は、13年間のOL生活(彼女いわく「生きながら死んでいる生活」)を送り、悩み、そして飛んだ人。脚本家になったのだ。(そして、それで生計を立てられるようになった) この本は、「今の自分を替えたい=飛びたい、でも、飛ぶべきか、飛ばざるべきか」という質問に対して、3年間の取材を重ねてかかれている。
第1章「飛ぶべきか、飛ばざるべきか-揺れる人、揺れない人」、第2章「飛んだ人」、第3章「飛ばなかった人」、第4章「飛ばなきゃよかった」、第5章「飛べばよかった」そして第6章「死、そしてタイムリミット-人生は何歳までやり直しがきくか」 という構成になっている。2章、3章はそれぞれその結果に納得がいっている人へのアンケートやインタビューを元にしている。どちらの章にも共感しながら、自分のなかでの「共感の比重」が見えてくると思う。そして、4章と5章は、インタビューに応じる人が条件内ではいなかったそうだ。それは、どちらであってもそこに後悔の念、その思いを人に伝えることで再感したくないという気持ちがあるからだろう。それでも、5章の「飛べばよかった」には、ひとりの女性がインタビューに答えている。彼女は、インタビュー後に飛ぶ予定があったので過去の痛いことを口にできたのだろう。彼女の最後の一言「飛ぶべきか、飛ばざるべきか悩んでいる人には断言したい。飛ぶべきだ。例えどんな代償を払っても飛ぶべきだ」。この言葉に著者は、文中で「飛んだ結果、夜逃げせざるを得ない財政難に陥り、家族を失い、場合によっては犯罪にまで手を染める可能性がないとはいえない。だから、飛ぶべきか、飛ばざるべきかは正しい答えは出せない」というようなことを。
たくさん本を読むがblogに感想を書けていない書籍が多々ある。コメントを書くために優先をつけるしかない現状で、この本は、おすすめなのかわからないが、ハッとしたのは事実。図書館に置いてあるならば手にとってみてください。答えがないときには苦しくなるかもしれない、自分なりの答えを導きだすきっかけになるかもしれない。そしてまた、自分の答えに「今は」自信を持とうと思えるかもしれない。
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投稿者 asaka : October 28, 2004 5:20 PM
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