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January 20, 2005

しあわせなのかしら? 江国香織の最新刊 「赤い長靴」 

二人なのに一人ぼっち、
ただふわふわと漂っている。
寄る辺もなく。

日和子はしあわせなのかしら?
ちっとも私にはわからない
でも、どうやら、私だったら
しあわせじゃないって思ってしまう種類の
しあわせを日和子はもっているみたいで
どうやらしあわせらしいので
きっと、しあわせなんだろう
結局、自分のこともよくわからない私には
二人のことは、ましてや、
自分の経験していない年齢と結婚のことなのだから
わかるわけがない

こっそりと他人の日記をのぞくような
気分で読んだこの本を片手に
お風呂のなかで軽く頭をひねってしまったけれど
(お風呂の読書ほど好きなことはないかも)
この結論にとりあえずいたることにした
考え続けていたら
お湯が冷たくなってきたので

***

今日の帰りの電車の中で
同じ本を読んでいる同じくらいの年齢の女の子がいたけれど
彼女はどう思ったのだろう

***

私はちょっと心配しちゃう
経験していないことを作者は言葉につむげないの?
画家は絵にできないの?
好きな人の描く世界がどこからきているのか
不安になってしまう
(ちょっと似た思考パターンの私だから)

***

24時間くらいたって
日和子のことをまた考えた
それから逍三のことも
そして思ったのだけれど
ふたりはふたりの世界をつくって
しあわせなんだろうな、と

***

結婚して10年、
幸福と呼びたいくらいな愉快さとうすら寒いかなしみ、
安心でさびしく、所在なく・・・・・・。
日々たゆたう心の動きをとらえた
怖いくらいに美しい、連作短編小説集。
(本の帯より)

***

江国香織は非常にことばの感覚が好きで
もう大好きなので、好きとしか言えない作家です
またしても美しい空間のある一冊です

日和子はしあわせなのかしら?

赤い長靴

江國 香織

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投稿者 asaka : January 20, 2005 9:11 PM

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» 赤い長靴 / 江國香織 from 活字中毒
日和子と逍三の夫婦の話です。結婚して10年ですが、まだ子供はいません。逍三がうちへ帰ってくると、急に家の中がさわがしくなります。今までの空気をがらりと変えて... [続きを読む]

トラックバック時刻: March 5, 2005 3:43 PM

» 赤い長靴-江国香織- from かんこ堂
赤い長靴-江国香織- それから日和子は笑いだしてしまう。くすくすと、そしてからからと。笑うことと泣くことは似ている。結婚して十年、幸福と呼びたいくらいな愉快さ... [続きを読む]

トラックバック時刻: August 16, 2005 1:37 PM

コメント

はじめまして。いつも拝見させていただいておりましたが、
なかなかコメントが送れず、、、、。
素敵なblogですね。写真も美しいですし、文章もきれいで。
いつも感心しております。私自身は生物学の研究をしておりまして、美術とは遠い仕事をしているのですが、こちらのblogを拝見して、昨年は色々な美術展に行ってまいりました。妹が比較文化の研究をしていたので、興味はあったものの、なかなか出かけてまでは、、、というところだったので、良いきっかけになりました。
美術館のお仕事をされてらっしゃるとか。
妹が修士卒業後、現在就職活動なのですが、美術館関係の
お仕事に就くのは難しい時代のようですね。
こちらのblogを早速、妹に紹介したところ、喜んでおりました。
これからも素敵なblogを続けていってください。
今年もよろしくお願いいたします。


投稿者 Az : January 22, 2005 9:51 AM

Azさま、はじめまして。
素敵なコメントをいただきどうもありがとうございます。
本当に、うれしいです。
うれしいときは、表現力が乏しくなり悔しいですが
このようなコメントをいただくと
がんばろうーと思えます。
まだまだ稚拙な内容ですが
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

美術館なのですが、確かに正規職員のポストは
なかなかあかないですよね。
私は昨年末で仕事を辞め、留学の準備をしているのですが
働いているときは正規職員ではなく契約でした。
社員:契約の割合は、4:6or3:7くらいだったかな?
でも、二つの立場に違いはほとんどなく、最終的な
責任の所存が大きな違いだったのかな、と思っています。
普通の会社と違う組織ですものね、気持ち次第のところが
多々あるように感じました。
妹さま、ご希望のフィールドでご就職が決まりますこと
お祈り申し上げています。
比較文化は、どちら専攻でいらっしゃいますか?

そういえば、江国さんのこの本お読みになりましたか?

投稿者 asakart : January 22, 2005 11:35 AM

はじめまして。
日和子の幸せ、きっと私のものとも違うんだろうなぁと感じました。
幸せの形はひとそれぞれ、とは言いますが・・・。
読後の気持ちは微妙ですよね。

江國さんの透明感のある文章ってとても好きなのですが
最近の作品は「すき♪」と言えるものが減ってきてしまっているかも。
私自身もだんだん変わっているのかもしれないですね。

投稿者 みわ : March 5, 2005 3:43 PM

みわさん、こんにちは。
お返事がすっかり遅くなり失礼しました。

江國さんの文章は本当に言葉が美しくて
詩を読んでいるみたいですよね。
初めて読んだときは
ナイーブで好きじゃない、なんて思って
数年間も手にしていなかったのですが
つっぱっていたのか、なんだったのか…

他の作品でお好きなものはありますか?
他の作家さんとか?
私は吉本ばななさんの「アムリタ」も
大好きです。

これからもどうぞよろしくお願いします。

投稿者 asakart : March 18, 2005 11:25 AM

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