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January 27, 2005

食への自覚をつよめること:The Future of Food

 父は、40年前にヴェジタリアンなんてほとんど誰も知らないときからヴェジタリアンで、すごくヘルスコンシャスな人です。健康オタクというのとはちょっと違って、人間というものを考えたときの精神的な観点から食を捉えているのです。食と心、体のつながりが自然にわかるみたい。
 私はというと、食べることが好き。すごく体がセンスティブなので、食べ物のエネルギーがすぐに体にも心にも影響することがわかります。でも、情けないくらい意思が弱いので大学に入って自分で自分の食を管理するようになってから単糖類や炭水化物の中毒になっているんじゃないかと思っています。これは心身ともに不健康だなぁ、とわかっているし、繰り返しマクロビオティックやヘイダイエットのような食事方法と出会うことを「偶然」ではなく何か意味のある「必然」ととらえて、しつこく取り組むように努力しています。
 さて、昨晩は風邪気味の父と予防接種後のだるい私のためにシンプルな蒸し野菜と蒸し豆腐をメインにした食事を取っていました。そのときに、これから食はどうなるのだろうねーと話していたのですが、その後、webをみていて「食の未来」について考えるカンファレンスがあったことを知りました。 
≫Future of Food by UK Indymedia
 ロンドンで開催された食について考えるフォーラム"The Future of Food"は、Resurgenceという雑誌が主催したもの。Resurgenceは、環境的また精神的に考える国際フォーラムのために英国で1966年に創設された雑誌です。
 さて、この"The Future of Food"というフォーラムには、NGOやNPOで活躍する方、大学の教授、フードライター、Resurgenceの編集長がスピーカーとして参加。ロンドンで勉強している学生とか一般の市民が200名くらい参加したみたいです。内容が録画されたそうなので、いつか見てみたいものです。
 カンファレンスでは、各スピーカーが食の現状について報告しています。多国籍企業のもたらしたモノカルチャー農業により消える伝統的農業、つぶれていく農家の現状を報告するスピーカー、有り余るほどの食を前に「どこから来たのか考えていますか?」と問うスピーカー・・・ 参加できた方が本当にうらやましい。
 大規模な食品生産企業の影響でつぶれていく農家(一分に8軒の農家がつぶれるという話も聞いたことがあります)、つぶれなくてもマーケットに合う生産のために不要な油、肥料、殺虫剤などを使用せざるをえない農家。飢えで苦しむ人がいる傍ら、飽食が元で病い苦しむ人が多数いるこの世界。一日2ドル以下で生きることを余儀なくされている人が5人に1人いることはよく言われることですが、2ドルって実感できますか?物価が違うでしょう、といわないでください。
 飢餓で苦しむ人はここ5年間で増加、世界の18%がそうなんだそう。私も知らなかったのですが、飢餓に苦しむ人の多くは、農業を営んだり、農業をしていた人たちだそうです。彼らは、自分たちや地域の人の食べ物を小規模農業でまかない、土地に負担をかけずにいろいろな野菜や果物を栽培していたのに、西欧の多国籍企業がやってきた。土地は買収され、効率よく西洋諸国で売れる植物だけを栽培するように強制されてしまったそうです。大企業は、自分たちを満たすため、現地の人ではなく西洋諸国が食べ続ける豚や牛の家畜の餌をつくるために、伝統的な農業を奪い、モノカルチャー農業にしてしまったのです。

We are losing genetic diversity by application of the global business model, one size fits all. 
 The global business model is unsustainable, the cracks are beginning to show. There are growing shortages of water and energy, which will lead to future conflicts.
 The cracks are beginning to show within government and within big business. They may not be making these fears public, but they are worried.
 One of the biggest worries is health. The problem of malnutrition, overconsumption of the wrong foods: heart diseases, obesity, diabetes. 
 We are being hit by a wall of fat, a wall of sugar.

 本屋さんに足を運ぶとたくさんのガイド本がありますよね。ozとかtokyo walkerとかレストラン特集がたくさんあります。皮肉なことに同じ雑誌でダイエット特集が組まれたり、健康番組も多数放映されていますね。私も雑誌で見たレストランに行くことがすきなのは事実です。でも、何でも揃う環境にあるからこそ、少しとまって考えないといけないのは、私たちが口にしているものはどこから来ているのか?ということなのかなと思います。
 スーパーで簡単に食材が手に入るけれど、その大豆をりんごをたまごを買うことは、誰を支え、誰を苦しめるのかということを少しでも考えることが大切なんじゃないでしょうか。自分の利益のためにその土地に合わない農業を強制し、その土地の伝統的農業を廃れさせてしまう。また、価格格差により輸入国の農家も苦しめる結果になるわけですよね。国産のものを買うとき、確かに高いな、と思うことがあります。でも、安い輸入品を買うことが国内の農家だけでなく作っている土地をもharm(傷つける)結果になるという風な考え方はしたことがあまりありませんでした。
イベント全体の司会をした、"Resurgence"の編集長 Satish Kumarさん、「"未来の食"は、食との関係性や食の文化を私たちが取り戻すことによって決まって来る。手軽に始められるのは、クッキング。食べ物をおいしく作り、いただくと言う人間の基本的な行為です。それから庭がある人はガーデニング。土地との関係性を復興させ、自分が何を食べているのかということを自覚的に考えていきましょう。
という文章がありました。
 自分で食事を作るようになってから、食について考えることが多くなりました。自分の体と心が思いっきり影響されることに気がつきます。人間に不可欠な行為である食について考えることは、自分の健康だけでなく地球の健康を考えることにもつながるんですよね。コンビニエンスストア、レストラン、ファースト・フード、スーパーなど簡単に食を手にすることが可能な今だけれど、自分の食への自覚を少し強めること。それだけで、少しずつ変わってくると信じています。

投稿者 asaka : January 27, 2005 12:02 PM

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