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November 8, 2005
パキスタン地震の現状と課題ーPWJ"アフタヌーンコーヒー"から
紛争、災害、そして、復興支援を行う国際支援NGO、ピース ウィンズ・ジャパン(PWJ)の活動報告会に参加。「アフタヌーンコーヒー」「イブニングコーヒー」という名前のこの会では、自然栽培のフェアトレードコーヒー”ピースコーヒー”を飲みながら、PWJの支援活動や、支援地域の状況をスライドや資料を使ってより詳しく知ることができます。イラク、イラン、モンゴル、インドネシア、新潟(新潟件中越地震緊急支援)など世界12カ国で活動しているPWJ、今日の報告会は、パキスタン地震の現状とPWJの緊急支援活動の内容について。第一陣派遣スタッフが撮影した写真や映像を紹介した後に、支援活動の内容、現状と課題が伝えられました。パキスタン地震について、少しまとめてみます。
パキスタン地震
発生:2005年10月8日 午前8:50
場所:パキスタン北部カシミール
(イスラムバードから90km北北東)
マグニチュード7.6、地震の深さ10km
(阪神大震災:マグニチュード7.3、地震の深さ16km)
(新潟中越地震:マグニチュード6.8、地震の深さ10km)
死者:7万33276名(2日、パキスタン政府発表)
300万人が住宅がない状況
60万人の被災者に治療や救援物資が不足している
比較はあまり好きではありませんが、阪神・新潟の二つの地震と比較したときにこの地震のスケールに驚きませんか。
さて、緊急支援活動においてプロ集団のPWJは、地震が発生したその数時間後に方針を決め、隣国アフガニスタン駐在スタッフ2人と東京事務所スタッフ3人の計5人を、9日にパキスタンへ派遣して緊急支援活動を開始しました。すぐにテントやキッチンセットの調達・輸送にも着手。「医薬品輸送が優先されたため輸送が1日半遅れてしまった」という発言に危機意識、スピード感の違いを感じました。そして、一週間後の10月15日には、他の団体も含め、バラコット地域内の被災者全体を対象に、大規模な支援物資配布をスタート。被災者を対象に、つまり、配布前には被災者の特定が必要。被災者にあたる人は、登録され、どういう内容の支援が必要かを明記した登録書を渡し、それを持って物資と引き替えるのです。被災者が広域(今回は地域内ほぼ全員)の場合、歩き回って対象となる人に声をかけてまわるそう。家族を捜しにイスラムバードから出てきた対象外の人たちや、大混乱の中から対象者をみつけ、登録を促すことは大変なこと。
11月4日現在の支援内容は、テント:1350世帯以上(屋根を二重にして保温性を高めたダブルフライヤーを含む)、キッチンセット:約1000世帯(調理・食器セット=皿・カップ・スプーン・フォークなど)、ポリタンク:約480世帯(20リットルの容量のものを、1世帯に2個配布)、子どもたちへのイードのプレゼント(菓子)。これからは、がれきをのぞくためのツールキット、ポリタンク(ジュリカンと呼ぶそう)、ストーブ、ランタン、文房具などを配布する予定です。
パキスタン地震の現状と課題について、4点があげられていました。
1,頻発する災害 →災害疲れをうんでいる
PWJという意味ではなく、メディアや社会的に疲れが見られている。カトリーナ、福岡の台風被害などが相次いでいることも、パキスタン地震の報道不足の一因かもしれない
2,メディア報道の少なさ →不十分な関心喚起
地震発生の翌日・翌々日(10/9,10)のトップニュースは、村上ファンドのこと、新人議員のことなど。パキスタン地震の報道不足は、他のNGO・NPO関係者からも良く聞きますが、「今回は、プレスリリースを送っても本当にメディアカバーが受けられない」とPWJの方々も話していました。その理由のひとつとして、3.をあげていました。情報を届けるためにPWJでは、自分たちのサイトでの情報提供ではリーチが広がらないため、Yahoo!ニュースのバナーに情報をいれたり、Googleで検索上位になるように工夫しているそうです。
3,地理的・心理的な距離 →メディア、市民の関心の低さの原因となっている。
この点について他のNPO・NGOと対策を考えるために集まっているそうですが、確かに難しい点です。私はカシミールを訪れているし、仲良しも住んでいるから自分のことのように心配したけれど、地理的な距離はありますよね。
4.支援をよびかけている国連 →各国政府の対応も悪い。
アナン国連事務総長は、10/20に「必要な支援活動費の12%しか集まっていない」と話しています。インドネシアの災害時と比較して、活動開始が遅い。(その中で、日本政府は割に早いのではないか(緊急対を10/9派遣)という意見はありました。)
日本よりもぐっとぐっと寒いこの地域、冬は、もう目前です。本当に、緊急支援が必要とされています。
最後に、現地にいた方に、私たち市民は何ができますか?と訪ねました。その答えはこういうもの。まずは、関心を持って欲しい。どういう状況で、どういう被害、それに対して誰が何をしているのか。情報を集め、関心を持ってもらわないことには何も始まらないのです。また、さらに一歩支援をする場合、物資よりも資金のほうが迅速な活動に結びつけやすいそうです。(物資の場合、それを輸送するコストが発生しますよね)
メッセージの伝え方、日本の寄付文化などいくつか考えていることがあるのですが、それはまた別のときに。今日は、パキスタン地震とPWJの活動のことを少しでも伝えられたら…と思います。他にも活動をしているところはいくつもありますので、各団体のサイトをのぞいてみてください。また、各団体は活動報告会も実施しているようなので、参加してみるとリアルな感覚が得られます。おすすめです。
■ピース ウィンズ・ジャパンについて
■パキスタン地震被災者支援
■アフタヌーンコーヒー&イブニングコーヒー
■Think the Earthプロジェクト緊急支援情報
投稿者 asaka : November 8, 2005 6:55 PM
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コメント
資金による援助の方が速い・・・
どういう意味でかここでは判断しかねますが、
貧困や格差是正という意味での支援の場合、
結局、資金援助という形が多い昨今ですが、
それでは貧困や格差是正は達成できないという、
そんな見方も徐々に芽を伸ばしています。
格差を生むシステムを通して、
格差を是正できるのか?
やっと根本的な問いに目を向ける人が増えてきたかもしれないなぁ、と思う今日この頃です。
活動頑張ってください。
おいらはケルン大学に入学しました。
んぢゃ♪
投稿者 mitchy : November 15, 2005 4:28 PM
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