雁と鯉の封緘印
昨年から、私が毎月楽しみにしていることがあります。それは、素敵な素敵な書家・華雪さんに、篆刻と書道をご指導いただくこと。書道にいたっては、熱が2、3日間出るほどの経験で、未消化なのでまた今度。篆刻も、少しずつおもしろさや野望!?が出てきました。
今回つくったものは、封緘印(ふうかんいん)。封筒の封をするときに、封筒ののりづけしたところに「〆」とか「緘」「封」て書きますよね。封緘印を捺して出すことは、手紙の正しい出し方といわれていて、私も「〆」を記すようにしています。
ところで、封緘の習慣は、判子の歴史とも関わっているのだと今回知りました。そもそも、紙が発明される前の中国では、竹や木片に文字を記し、その木片を重ねて、紐でしばっていたのだそうです。そして、その紐の結び目に粘土を載せ、そこに印を捺していたのだそうです。西洋では、泥で封じることから、蝋で封じることに発展。封蝋は、今も見ますよねー。
「雁」と「魚」の文字をデザインしました。すてきでしょう:-)
雁や魚は、中国の故事から手紙にまつわるモチーフとされていて、「雁足」とか「双鯉」という、便りを指す言葉のもとになっています。例えば、匈奴の捕虜となった蘇武が、漢にもどるきっかけとなった逸話には、雁が運ぶ手紙が登場します。(ここに紹介されていました。)それから、魚については「双鯉」という古楽府の詩の中に故事が残されていることを教えてもらいました。ちょっと面白いのです。
客従遠方来 遺我双鯉魚 呼児烹鯉魚 中有尺素書
(友人より一対の鯉が送られてきた。開けるとお腹の中に手紙がありました。)
どうやら、当時の人々は、鯉の贈呈を通じて手紙のやりとりをしていたのです。え、お腹のなかに手紙?と思ったら、実は、折り紙で魚をつくり、その中にいれていたのだそう。風流なやりとりですね。
クラスでは、魚や鳥をモチーフに、絵を彫ったり、文字を刻んだり、自分の名前を入れたり、自由なデザインがたくさんうまれていました。私は、シンプルだけれど、白川静さんの辞書をめくりながら、二つの印象的な故事由来の言葉をデザインしてみました。嬉しいなー、今回はけっこう上手に彫れた!さぁ、どんどんと手紙を書きますぞ。
それにしても、雁の文字のなかには、鳥ちゃんがいて、魚の文字には魚っぽい感じがあるのがおもしろいと思いませんか?漢字の魅力にもはまっているこの頃です。白川静さんの本も少しずつ紐解いていますが、おもしろいですよー。
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3 Comments
ettoo
自分でほるのっていいですねぇ!!!
すっごくすてきです♪
かおる
へぇぇーーそうなんですね。
・・・と、初めて封緘印を知りましたーー;
なるほどそういう意味なのか~。
とっても素敵なので、手紙好きの私も
まずは「〆」印から始めます◎
はんこ、すごい素敵ですーーー
asakart
■ettooさん
こんにちは。
すてきでしょう〜と書いたからには、
すっごくすてき!と書かざるをえませんね^^;
コメント、ありがとうございます。
篆刻は、奥が深そうです。先生の作品は、
素晴らしくハッとさせられるものがあり、
判子とか印という世界のイメージをグッと押し広げられました。
■かおるちゃん
こんにちは。
封緘印を知ると、これからお手紙を出すときは、「〆」やら「緘」という字を捺したり、書いたりしたくなりますよ。
ちなみに、緘という字は、綴じる、という意味なんだそうです。
もっとすごい篆刻もあるんですぉ〜 こうご期待ww ちょっとハイに自慢しちゃいました