January 2008 Archives
January 29, 2008
Nさんの夢 -フィジカルに描くのだ!
さっきまでイギリスのやわらかい湯たんぽを抱きしめながらベッドに入っていた。夢を見た。Nさんが、絵を描いている。美術にも造詣の深い方だけど、絵も描かれるのか...と思って作品を見てみるとものすごい迫力。筆やペンも彼の手の一部となっている。うわぁ、すごい...と圧倒されている私の顔を見て「フィジカルに描いている?」という質問が鋭く飛んでくる。これって「小手先ではなく全身でちゃんと感じて本気を出しているか?」という昨日のディスカッションと関係しているのだと思うけど、とにかくドキッとしてしまった。「400回くらい描いたから、この題材」みたいなことも言われた。
そんなこと言ったって私もがんばってるもんっと自己弁護したいような気持ちで、でも、何も言えずにそこに立っていた。明らかにエネルギーの注ぎ方が違っていたもの...。目覚めてしばらくたった今も、反論したいような、でも、とてもそんなことは言えない自分が悔しい。そんな感覚がつきまとう。つまりは、努力が圧倒的に足りないという自覚だったりする。むーっって反応するということは自分でもわかっているということなんだ。ここで素直になって自分を見直してみたら、まだまだできること、やっていないことがいっぱいあるのがわかる。私は、400回も考え直して、描き直して、撮り直していない。同じプロジェクトに400日間取り組んだこともまだない。何となくで止めるのではなく、そこを一歩抜けないとやっぱりいけないのだ。
夢のNさんは、美術館時代に知り合った。博識な方で、様々な分野のお話がどんどんとあふれてくる。シェアする気持ちの豊かさにも学びたいと思う。Tokyo Art Beatを手伝うことになったのも、素敵な友人たちを紹介してくれたのもNさん。人生の道を曲がるときには、その一歩手前で何度もNさんの言葉に立ち止まり、より深く考える機会をいただいてきた気がする。夢のことを言われても困りそうだけれど...thank you!
あ、睡眠学習ではありませんので...ちゃんとやることやろうと起きていますから...。
January 28, 2008
合格とか学びとか責任とか
Fine ArtのBAコース(学部)のインタビューがあった。今はゼロ学年だから上にあがるためにインタビューがあるのだ。AIBが第一希望でない人たちも、他の大学を受験中。クラス全体が(私には懐かしい)テンションにつつまれているこの頃。
インタビューといっても、個人ではなく少人数のワークショップ形式。4つの作品を選ぶように言われ、作品を選んでいる間に先生が回ってきて話をしたり、作品を見たり。
選ぶ作品は、
1. メッセージがあると思う作品を1点
2. Method, mediumをユニークに使った作品を1点
3. A piece that you think we will appreciate.(観客が評価すると思う作品を1点)
4. 自分の意図をうまく伝えられなかった作品、失敗だと思う作品を1点
私は、1. 大きな自画像、2. Abstract photography(抽象写真)を使った大判の本、3.ビデオインスタレーションのアイディアとビデオ、4.写真集を選択した。1.を展示したらさげて、2.を展示...という風に作品を入れ替えながら発表は進む。
それぞれが作品について話す時間は限られているし、どの作品で声をかけられるかわからないからどきどき。私は、ビデオ作品について説明。今取り組んでいるから考えていることなど話しやすかった。恐ろしいつっこみもなく、良いコメントが続いてホッ。
Fine Artのコースは、本当に楽しい。何が好きって、とてもフィロソフィカルなところ。Appreciateされる作品ってどういうこと?自分は好きじゃなくても高く評価された作品は成功といえる?メッセージがある作品ってどういうもの?素材はそれでいいのかな?イラストとファインアートってどう違うと思う?プロパガンダにならないで伝えるってどういうこと?などなど、進学がかかっている試験というよりは、大ディスカッション大会みたいだった。
たったの半年で、私はグッと素材や制作のアプローチが変わったと思う。AIBは、絵画や彫刻など分野をしぼったコースを展開しているのではなく、各自が問いを投げかけたり、考えを表すために必要な素材と手法を模索できる柔軟性があるコース。油絵をやりたい!版画一本で!という人にはもっと合うコースがあると思うけれど、私にとっては、何をどうやって伝えるかを考えて行動することがワクワクするから、今のコースにはとても満足している。絵を描く人が写真を撮りはじめたり、空間構成を行ってきた人がパフォーミングアートに移ったり...分野をまたぐ作家が増えているコンテンポラリーアートシーンでは、伝えたいこと、したいことが最適にカタチにできる方法は何か?をきちんと"考えられる"ことが本当に大切なことなのだと思う。見た目ではなくて、とにかく、何を伝えているのかっていうことを繰り返し考えさせられる。ダイレクトなメッセージが求められているわけではない。「私がここにいて、この作品をつくっている意味」をきちんとカタチにできているのかっていう問い、これは忘れないようにしていたい。素材を使いこなせる技術は絶対に必要だし、aesthetics(美学)も、作品をコンテクストにいれる知識も不可欠だと実感できるようになってきた。観客に余白を残しつつ、きちんと届けることなども考えるようになってきた。
インタビューの結果は...合格!やったー。秋には日本に戻る予定だけど、40人くらいしか取らない倍率が高い大学にちゃんと合格できたことは(わずかながらも)自信になりそうだ。
クラスメートの中には子どもがいる人も、40歳を過ぎた人もいる。彼女たちは、絵が好きだから...という趣味感覚では決して来ていない。仕事や家庭をやりくりして、自立したアーティストとして表現するために学びに来ている。イギリスでは、こういう風に大人になってから勉強している人がたくさんいて、本当に刺激になる。現に、私の母も大学院生。卒業したらプロのアートセラピストとして独り立ちする。遅すぎるなんてことはない、学ぶことは一生続くこと。先生や仲間がいる環境だからできること、そうでない環境だからできること...色々ある。それぞれの場で私も学び続けて、カタチにしていきたい。私は絶対に責任を持って自分の生と真っ正面から向き合いたいと思う。昨年からの一歩は、自分が責任を取っている生き方のような気がする。選択ができるように支えてくれたり、気づきを与えてくれた大切な人たちにとても感謝しています。ありがとう。これからのこと...自分できちんと選ぶから、難しいことも楽しめるはず。私のアート(創ること)は、どっちの方向に向かうかな〜?! どっちに向けようかな〜?!
ということで...秋の計画もいいけれど、ひとまず金曜日〆切のエッセイを書き終えなくては。「環境問題とデザイン」か。書けてもThink the Earthのボスたちには見せられないかも;-)
January 18, 2008
シュタイナースクールと自然に学びたくなったことについて
森の映像を撮った。小学生のときに通っていたシュタイナースクールの側にはみんなで歩いた森があって、10年ぶりくらいに学校を訪れつつ、プロジェクト用に風にゆれる木々を撮ってきたのだ。学校は建物が新しくなっていてびっくりしたけれど、中にいる子どもたちは、昔と同じようにのんびりそうな、優しい雰囲気だった。シュタイナースクールっていいな、やはり。私も子どもがいたらシュタイナー教育がいいなぁと思う。シュタイナースクールでなくても、家ではじまることはいっぱいある。
母は、このシュタイナースクールに隣接した学校(人智学に基づいている)でアートセラピーの研修を行っている。研修後、私のゴッドマザーと3人で久しぶりのランチ。ほうれん草のキッシュ、ニンジンのサラダ、大麦と玄米のサラダ、アボカドとトマトのサラダを選択。オーガニックを超えて、ここの食材はバイオダイナミック農法で育てられたものを使っている。野菜の力が強いような気がする。
アントロポゾフィー(人智学)を何十年も学び実践している両親。一度も私に学問として何かを教えようとしたことはなかったけれど、家の中では自然とシュタイナーや人智学にまつわる人たちや考え方についての会話があった。今、少しずつ私も興味がわいてきている。教育だけではなく、人としてどうありたいかを考えたり、どのような社会を描きたいのかを考えるときに…これからはもっと自発的に学んでみようかな、と思う。
夜、クロッシェをもう少しする。編んではほどいて、また編む。途中でわけがわからなくなり、Youtubeで作り方を検索して見てみる。大変役に立った。細かい針と糸で作っているので、出来上がりが楽しみ。何年後になるかは別として…。
January 16, 2008
ルイーズ・ブルジョワ展に感動!
ロンドンにでかけた。Tate Modernで開催中のルイーズ・ブルジョワ展を見るために。これが、もうなんとも言えずよかった。ずっと記憶に残り、そしていつの間にか自分の一部になるような経験だった。本当に力のある芸術に触れた。
「私は子どもの頃の記憶を、それがどんなにつらいものでも手放すつもりはありません。だって、それは、どんなものであろうとも私の生だったから」(記憶からの意訳)という言葉と、「私は自分の経験を作品にすることで消化しているのです。カタチにして自分の中から出しているのです」という言葉が、特に印象的だった。
ファインアートとイラストレーションの違いは何だと思う?そんな質問が先生から出た。たったひとつの正解なんてないけれど、ファインアートは、作り手その人がにじみ出るようなものなんだと思う。社会に対する自分のリアクションだったり、自分のアイデンティティだったり、家族や友人、人とのリレーションだったり…。ブルジョワ展には、すごい気迫があって、それは彼女の「生」がそこにある全てのものに、いい加減ではなく、何とはなくではなく、ものすごい本気で存在しているからだと思う。作品を作るうえで一番ゆずれない部分はこういうことなんだと、と大先輩の前に頭をたれる気分だった。
Tateでは、作品の横にある紹介パネルが読みやすく、おもしろい。学術的すぎないから?何だか心に残る言葉がよく書かれている。Tateのオーディオガイドもよさそうだと借りてみたら、やはりよかった。チーフ・キュレーターや研究者のコメントや、ブルジョワ本人の発言(自身の声)など多角的に案内され、ちょっとした映画を見ているよう。作品の印象がグッと深まるのでおすすめ。
午後は、ヨウコさんと待ち合わせ。ロンドンでも東京でもお世話になっている素敵な女性。会うといつもエネルギーをいただく。「定量的に考えること」などなど話す。本当にCool! な女性だ!
□ Tate Modern [LINK]
□ カフェグローブ COOL! [LINK]
環境問題、とくに温暖化を中心に伝えるカテゴリーがオープンしました。
エコとファッション、環境通信などなど読み応えある記事。これからも楽しみです!
| Louise Bourgeois | |
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↑写真もテキストもすごく良いので、本当におすすめのカタログ/本! それにしても素晴らしい展覧会だった。もう一回見たい。ロンドンにいる方は、ぜひぜひ。2008/1/20まで。
January 15, 2008
今日のスキマ -父とカフェへ、初ビデオとLaCieのHDD
朝ご飯の後、町に行く。父を見かけたので、Health Shopまで追いかける。Tahiniとオーガニックピーナッツバター、どっちがいい?と聞かれる。特に好きではないが父が好きなのを知っているのでTahiniと言ってみる。父を置いて、不動産屋さんに行く。隔週末のスタッフを探していると聞いたのだが、ポストはすぐにうまったよう。履歴書を置いて出る。父をまた見かける。2人でお茶を飲みに行くことになり、昔はフェアリーやら魔女の本、クリスタルを売っていたのにいつのまにかカフェになったお店へ。ホットジンジャーアップルドリンクを頼む様子を見て、思わず真似る。リンゴのケーキをわけっこする。
また別れて切符を買いにいく。受付の女性がバス会社に連絡をし、なにやらもめはじめる。「学生用の記入用紙が存在しない?そんなわけないでしょ。こっちだって売上げを証明するために今までコピーを送ってるんだから」などなど随分と詳細なことを話し始める。電話が終わり、きまり悪そうな女性に声をかけられ無事にチケットを手にする。町が運営する観光案内所なのでただ親切なんだと思っていたが、ちゃんと売上が関係していたのかと猛烈な女性の様子を思い出しながら少し驚く。
昨日借りて来たビデオを使い始めてみる。何が撮りたいのかわからなくなり、カメラに切り替える。瞬間のイメージを自分に蓄積する癖があるからだろうか、連続した記憶に不慣れな感じがする。
ベッドに入り、村上春樹を読み始める。英語で読んでいるのに、日本語だとこんな言葉遣いだろうか?と考えている自分がいる。28歳の男の人の話と、27歳の男の人の話が気に入ったので、ノートに少しうつす。
日が延びている、日に日に。父が紅茶をいれる姿をビデオに撮る。しゃべらないでと頼んだが、結局色々と声が入っていた。あの瞬間が切り取られている、その奇妙さは写真でもいつも感じるが、映像だと本当に不気味だと思う。
LaCIeの外付けハードが届く。500GBあればしばらくは事足りるだろう。ポルシェデザインは、プラスにもマイナスにもならないと思ったが、小さくてシンプルなデザインは机に置くと悪くない。購入前にユーザーコメントを見ていたら「ファンの音がぜんぜんしないぜ」的な意見と「ファンが気になって使いたくない」というものがあった。誰の意見かわからないときは参考になりにくいと改めて思う。プロダクトページを見ていて、横置きの写真に違和感を感じる。なぜだろう?机を見ると、縦置きにしていることに気がつく。横にねかせる。安定しているのを見て、心が落ち着く。なぜ縦にしていたのだろう?
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January 14, 2008
今日のスキマ - 村上春樹の英訳本などを読む
軽井沢に電話をする。寝起きの声たちが登場する。友人たちの結婚が嬉しくて、夜中のキッチンで小声で笑う。部屋に戻り、計画書を仕上げて眠るがすぐに朝になってしまう。7時のめざましに向かって、もう少しいいでしょうと交渉。25分間寝過ごす。慌てて、昨晩のレポートをプリントアウトしていると友だちからメッセが入る。がんばっている様子に刺激を受ける。エレナは今朝も遅れるだろうと予想していたら、やはり遅れて来たのであきれてしまったが、毎朝の「ごめんねぇ」が彼女なりに本気なので許してしまう。渋滞にはまり、9時半ぎりぎりに到着。
図書館で資料を出力。計画書を書き上げる過程で、リサーチもわりと行ったのだが、Bibliography(参考文献)とReferance Artist(参照する作家)が絞り込めていない。 図書館をうろうろ歩きつつ、visual poetryやsound poetry, concrete poetryに関わりのある書籍を探す。ついでに、小説も探す。村上春樹をみつける。「Blind Willow, Sleeping Woman」という本は日本で見たことがないと思ったら、英訳版オリジナル編集の短編集だった。2006年にフランク・オコナー国際短編小説賞を受賞した『めくらやなぎと、眠る女』の他、『バースデイ・ストーリーズ』などが収められている。ソファを占領しているとネッドがやってくる。「Murakami、僕のバイト先にもたくさん並んでいるよ」と言ってどこかにいく。カースティーもやってきて「ちょっとつめてよ」と言う。2人でソファに並んで本を読む。夕方になりかかる。絵を描こうと思い、睡蓮の葉っぱに浮かぶ自画像をはじめる。夕方になる。4人で車に乗って帰る。運転手以外が居眠りをする。
父と紅茶を飲む。プロジェクトについて説明する。食後に父がピアノをひきはじめたので、堀辰雄についての本をめくりつつ、思わず『魔法のアイロン』(著・ジョーン エイキン、 訳・猪熊 葉子、岩波書店)に手を伸ばす。アイロンするものがすべて絹や金糸になる話など、どれもおもしろくて読みきる。子どもの頃に感じていたように本が読めるようになってきたこの頃が嬉しい。感じることに集中できるからだろうか。
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January 13, 2008
今日のスキマ - 風と散歩
朝から、風が強い。海が白くなっているのが見える。風波が立っているからだ。父の自慢のヤシの木が激しく揺れている。30年前に引っ越したときには膝くらいの高さだったそう。今では、3メートルくらいになっている。確かに、いい枝振りだ。そして、窓から見える黄色の花が、左右に、折れんばかりに揺れている。
花といえば、真冬にもかかわらず、庭にはたくさんの花が咲いている。母は、元々植物との相性がばつぐんに良いグリーンフィンガーなのだが、この頃は、エレメンタルの作用が強くなっているのだと思う。庭にいると、ルンルンしてくる。
午後になってから、風がさらに勢いを増す。クレタ島から一時帰国している女性の家に遊びにいく。帰り道、プロジェクトのことを考えながら、プラプラと散歩する。足を動かしていると、頭のなかがすっきりするのは私だけではないと思う。「編む」「光」「日常」「言葉」などのキーワードを思い浮かべながら、歩く。一回りするうちに、いくつかの案が浮かび、家でメモをする。彼の留守電を聞き、電話をする。ふんわりした雰囲気の声にハッとする、日本は1時半過ぎ。そうこうしているうちに、お茶の時間になった。父がビスケットを持って来てくれた。3人で空と庭を見ながら、座っていると、暗くなった。クリスマス頃は16時前に暗くなっていた。今は17時過ぎまで明るい。
夜は、魚を食べた。日本のお魚が食べたい、と思いながら食べるのは罰当たりだけど食べたいねと、母とこっそりと言い合った。
January 8, 2008
AIBでは、こんな教わり方をしています
冬学期がはじまりましたよ、あっという間に冬休みが終わりましたよ。学校に戻る前の日は「課題が終わってない…先生にしかられる…」とどきどきでしたが、行ってみたら先生が「まだ二日酔いでごめん」てさ。ということで、楽しい毎日がまたはじまりました。
2番目のプロジェクトもいきなり初日から本気スタート。前学期は「The Body」か「Rituals & Sequence」のどちらかを選ばなくてはいけなかったけれど、今回は自分のテーマを設定してOK。まずは、論文計画書みたいな感じで、制作計画書をつくります。〆切は来週。クリスマス中考えていたのだけど、ふたつのテーマで迷い中。うーん、どうしようかな。
ここでの教え方って実践的だなぁと思うのは、こういう時。プロの作家として通用する人を育てることが目標、と先生たちが言っていたけれど、プロとして自分のプロジェクトを設定して、制作して、評価して、ファンドやサポーター、コンペ、メディアなどできちんと説明できるように文章と言葉で説明できるようになる。そういう一連の流れの練習が、実際の制作(ワークショップ)の中に組み込まれているのです。創る時間外でわざわざ「制作の仕方」みたいな単位がないのっていいです。私は、日本の大学でメインとそれを支える技術が切り離された授業を受けていて、どういう風にそのふたつを一緒に使うのかがイメージできずにすごく苦労した記憶がある。AIB(大学)は、バウハウスの影響を強く受けていることを授業で習ったけれど、ワークショップ(技術・制作など)と美学や理論・歴史が平行に教えられている仕組みなんです。例えば、ワークショップの中には、実際に画家として活躍している先生が来て、同じクラス内に美術史の先生がいたりするわけです。
もちろん、ワークショップ以外の日に行われる授業もあるのですが、これもあんまりピントがずれたことになっていない。毎週火曜日は、午前が美術史、午後がクラスのチュートリアル。この時間内に、リサーチの仕方、アーティストのスケッチブックやファイルの作り方(プロジェクト単位でかなり内容の濃いファイルをつくります)やエッセイの書き方などを学んだり、ディスカッションしたりします。
それから、cross disciplineという言葉であらわすのですが、分野をまたいで学んだり、制作することも推奨というか良しとされています。写真科やテキスタイル科、立体構成科(3D)、版画科などの先生が開催する技術ワークショップも時々行われて、行きたい人だけが行く。今学期は、映像科のビデオ制作と版画が行われる予定。
ちなみに、テーマの絞り込みで悩んでいた私と、そもそも何を創りたいかいまいちピント来ないというレベッカには「プロセスを先にしぼったら?」とアドバイスが。私は、空間を使う(インスタレーション)ことを第一に優先して、計画書を書き上げようと思っています。
少し前にお友だちのSセンセイに「どういう教え方なの?」と聞かれて、上手に答えられなかった気がしていましたが…今回は、もう少しわかりやすくなっているといいな。

色々な紙を折ったり、はったり、surface(表面)のexperiment(実験)をしているところ。「白」と「空間」と「線」が好きだというのがここで発見したことのひとつ。 © Living with Art 2008
January 6, 2008
ピクトリアルに、新年の抱負
January 5, 2008
Happy New Year 2008
あけましておめでとうございます。今年も素敵な一年となりますように!Living with Artの2008年はイギリスからスタート。今年ものんびりと、日々の隙間にひそむ美しさや楽しさを綴りたいと思っています。今年も楽しんでいただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。





