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January 28, 2008

合格とか学びとか責任とか

Fine ArtのBAコース(学部)のインタビューがあった。今はゼロ学年だから上にあがるためにインタビューがあるのだ。AIBが第一希望でない人たちも、他の大学を受験中。クラス全体が(私には懐かしい)テンションにつつまれているこの頃。

インタビューといっても、個人ではなく少人数のワークショップ形式。4つの作品を選ぶように言われ、作品を選んでいる間に先生が回ってきて話をしたり、作品を見たり。

選ぶ作品は、
1. メッセージがあると思う作品を1点
2. Method, mediumをユニークに使った作品を1点
3. A piece that you think we will appreciate.(観客が評価すると思う作品を1点)
4. 自分の意図をうまく伝えられなかった作品、失敗だと思う作品を1点

私は、1. 大きな自画像、2. Abstract photography(抽象写真)を使った大判の本、3.ビデオインスタレーションのアイディアとビデオ、4.写真集を選択した。1.を展示したらさげて、2.を展示...という風に作品を入れ替えながら発表は進む。

それぞれが作品について話す時間は限られているし、どの作品で声をかけられるかわからないからどきどき。私は、ビデオ作品について説明。今取り組んでいるから考えていることなど話しやすかった。恐ろしいつっこみもなく、良いコメントが続いてホッ。

Fine Artのコースは、本当に楽しい。何が好きって、とてもフィロソフィカルなところ。Appreciateされる作品ってどういうこと?自分は好きじゃなくても高く評価された作品は成功といえる?メッセージがある作品ってどういうもの?素材はそれでいいのかな?イラストとファインアートってどう違うと思う?プロパガンダにならないで伝えるってどういうこと?などなど、進学がかかっている試験というよりは、大ディスカッション大会みたいだった。

たったの半年で、私はグッと素材や制作のアプローチが変わったと思う。AIBは、絵画や彫刻など分野をしぼったコースを展開しているのではなく、各自が問いを投げかけたり、考えを表すために必要な素材と手法を模索できる柔軟性があるコース。油絵をやりたい!版画一本で!という人にはもっと合うコースがあると思うけれど、私にとっては、何をどうやって伝えるかを考えて行動することがワクワクするから、今のコースにはとても満足している。絵を描く人が写真を撮りはじめたり、空間構成を行ってきた人がパフォーミングアートに移ったり...分野をまたぐ作家が増えているコンテンポラリーアートシーンでは、伝えたいこと、したいことが最適にカタチにできる方法は何か?をきちんと"考えられる"ことが本当に大切なことなのだと思う。見た目ではなくて、とにかく、何を伝えているのかっていうことを繰り返し考えさせられる。ダイレクトなメッセージが求められているわけではない。「私がここにいて、この作品をつくっている意味」をきちんとカタチにできているのかっていう問い、これは忘れないようにしていたい。素材を使いこなせる技術は絶対に必要だし、aesthetics(美学)も、作品をコンテクストにいれる知識も不可欠だと実感できるようになってきた。観客に余白を残しつつ、きちんと届けることなども考えるようになってきた。

インタビューの結果は...合格!やったー。秋には日本に戻る予定だけど、40人くらいしか取らない倍率が高い大学にちゃんと合格できたことは(わずかながらも)自信になりそうだ。

クラスメートの中には子どもがいる人も、40歳を過ぎた人もいる。彼女たちは、絵が好きだから...という趣味感覚では決して来ていない。仕事や家庭をやりくりして、自立したアーティストとして表現するために学びに来ている。イギリスでは、こういう風に大人になってから勉強している人がたくさんいて、本当に刺激になる。現に、私の母も大学院生。卒業したらプロのアートセラピストとして独り立ちする。遅すぎるなんてことはない、学ぶことは一生続くこと。先生や仲間がいる環境だからできること、そうでない環境だからできること...色々ある。それぞれの場で私も学び続けて、カタチにしていきたい。私は絶対に責任を持って自分の生と真っ正面から向き合いたいと思う。昨年からの一歩は、自分が責任を取っている生き方のような気がする。選択ができるように支えてくれたり、気づきを与えてくれた大切な人たちにとても感謝しています。ありがとう。これからのこと...自分できちんと選ぶから、難しいことも楽しめるはず。私のアート(創ること)は、どっちの方向に向かうかな〜?! どっちに向けようかな〜?!

ということで...秋の計画もいいけれど、ひとまず金曜日〆切のエッセイを書き終えなくては。「環境問題とデザイン」か。書けてもThink the Earthのボスたちには見せられないかも;-)

投稿者 asaka : January 28, 2008 10:43 PM

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コメント

asaka
ハッピーニューイヤ〜!
そして合格おめでとう!
いろんな分野に挑戦しながら、自分の方向性を考えていけるの
素敵だね。^^
私はおとといボストンに戻ってきたよ。
また新学期がはじまります。
今年の夏は会いたいね。^^

投稿者 mio : January 29, 2008 10:12 AM

おめでとうございます!
世に驚きと感情をもたらして
いってくだされ。
エッセイがんばって。

投稿者 ccd : January 30, 2008 2:30 AM

■mio

ハロー。ボストンに帰ったというエントリーを読んだよ。
ゆっくりとしたお休みが取れてよかったね。

また新学期が始まりましたね〜。
mioの留学も方向転換も随分と私の支えになりました。
ありがとう。
ポートフォリオを見せてもらったことも懐かしいね。
ゆっくりと会いたいです。

私は夏はイギリスかヨーロッパにいると思うけれど、
ぜひアメリカも訪れたいです。
mioもイギリスに来られたらいいね。いつでもwelcomeよ。

■ccdくん

こんにちは。コメント、どうもありがとう。
だらだらと日記のように書いたことだったので恥ずかしいけれど;-)
以前、ccdくんが教えてくれた大和言葉での「あさか」の意味に、随分と励まされました。
時々、こちらでも思い出しているの。
既存のアートとは違うカタチになるかもしれないけれど、
創造することからは離れたくないな、と思っているこの頃です。
日本で、またお会いしましょうね。
ccdくんは、お元気?

投稿者 asakart : January 30, 2008 7:23 AM

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