巨樹を見に行く

子供の頃、住んでいた箱根の小学校への通学路は「昼猶(なお)暗き杉の並木 羊腸の小径は~」と箱根八里にも歌われている杉並木でした。帰りの寄り道は、屏風山の山越えで、とにかくやたらと木に登った記憶がありますが、子供ながらに味わえる手軽な征服感だったのでしょう(○○は高いところが好き、というだけかもしれないけど)。大人になると、さすがにやたらと木に登ったりすると○○な人と思われてしまうでしょうが、大人なりの樹の楽しみ方があるようです。
「巨樹に見に行く」は日本全国の巨樹、巨木のガイドブック。屋久島に始まり、全国70箇所以上の巨木が紹介されているので、きっと身近な巨樹を見つけることができるはずです。鎌倉 建長寺の柏槇(びゃくしん)も、この本で知りました。
C・W・ニコルさん、宮崎駿さんなどが巨樹への想いをよせている他にも「檜(ひのき)は伐採されてから2、300年の間は強さが硬さが3割近く上昇していき、その後ゆるやかに下降していく。世界最古の木造建築の法隆寺は1300年たった今、ちょうど新しい檜の柱と同じ強さにある」や「時には100メートル以上にも達する樹木は、ポンプも無いのになぜ地中からすいとった水分を先端まで押し上げることができるのか?」など意外と知らなかった木々の話も。
全国巨樹・巨木の会という集まりもあるそうで、ホームページもありました。その名もkyoboku.com。都道府県別巨樹MAP 現在313本や、巨樹・巨木掲示板などもあり、結構盛り上がっています。
Amazonではこの本は在庫切れのようですが、他にも巨木関連の書籍は沢山ありますね。さすがに日本は森の国ですね。

巨樹を見に行く―千年の生命との出会い
講談社カルチャーブックス
梅原 猛 (著), C.W. ニコル (著), 宮崎 駿 (著), 西岡 常一 (著), 岩波 洋造 (著), 吉田 繁 (著), C.W. Nicol (原著)

■ 出版社/著者からの内容紹介
全国の巨樹を案内すると共に長寿の謎に迫る
杉、楠など全国の代表的巨樹を訪ねると共に、巨樹にまつわる信仰、民話等を民俗学的な見地から紹介する。また1000年以上の寿命を保つ生命体としての巨樹の謎に迫る

■ 内容(「BOOK」データベースより)
私たちが、この世に生をうけた時よりもはるか昔、ひとつぶの種から芽ばえた小さな生命。数千年の歳月を生きた巨樹は、森の守護神として君臨している。千年の風雪に耐えた一つの生命日本の巨樹たちをここに紹介。