「風の旅人」日本発のグラフィック・マガジン

久しぶりに”これは!”という雑誌に出会いました。ユーラシア旅行社の出版する「風の旅人」。A4版フルカラー、一流の写真家、学者、作家が、真正面から地球に向き合う、凝縮された紙面を一ページめくるたびに驚きと、好奇心が強く刺激されます。
グラフィック・マガジンといえばナショナルジオグラフィックが有名ですが、「風の旅人」はまた少し違う、なんともいえず日本的なんです。被写体は日本に限らず、ペルー、キューバ、中国、モンゴル、エチオピア、南極、…と世界にまたがるのですが、自然、あるいは土地の人を見つめる視線は、あるときは科学的、あるときは万葉の歌人と、よろずの目線で見つめるところが、紙面の雰囲気となるのでしょうか。

『風の旅人』は、これまでの日本にはない地球規模の大自然や人間のドラマを取り上げる“心の旅の雑誌”です。毎号、桁違いの映像美と言葉の共演によって、世界との新しい関わり方を提示していきます。  情報が溢れ複雑怪奇に見える時代に、ヒトが生きることの原点にたち返りたいというのが、創刊の動機であり、編集の核です。  目の前を流れていく光景をただ何となく見てやり過ごすという、テレビ風の受け身の情報文化に慣らされた時代に、思いを籠めて対象を見つめ、しっかりと向きあっていく、能動的な媒体にしようと考えています。  単に時代の気分を匂わせるものではなく、何かの役に立つかどうかでもなく、未来につながっていく何かを、一人称できっちりと伝えていきたいのです。  日頃、ご多忙のことと思いますが、『風の旅人』で、しばし現実の向こう側に旅立っていただければ幸いです。

風の旅人 編集長 佐伯 剛
風の旅人ホームページより)

始めてこの雑誌を目にした書店では、おもわずバックナンバーをすべて購入してしまいましたが、Amazonでも最新号を買える他、ホームページから定期購読もできるようですね。

風の旅人 最新号(Vol.05(2003))「都市という新しい自然」(Amazon)
人間には“すぐれて人間的な何か”の意味を見いだし、つくり出そうとする狂おしい夢がある。その夢が都市に美しく開花するからこそ、人間は都市に魅了される