情報のマーケットは、脳の内側に広がっている?

最近、Getting Things Doneによる、ストレスの無い仕事フローなど、効率的に情報を処理することに惹かれるわけですが、「なぜ、それが自分に必要なのか?」も気になっていました。直接的な効果としては、「あふれた仕事に対応しなければいけない」「週末に気分を切り替えて、好きなことに没頭するため」など、色々と理由は思いつくのですが、もっと何か、自分のベーシックな部分で惹かれる感覚があります。

そのようなタイミングで、茂木健一郎さんのクオリア日記でリンクされていた、インタビュー記事を読んで、何か重要な取っ掛かりをつかめたような気がします。
思いつくままに今の感覚を書いてみると、

  1. 日常生活で何かに気づくこと
  2. 知識を得ること
  3. ブログを書くこと(考えること)
  4. ツール(ネットのサービスや、ノウハウ)を使いこなすこと
  5. 自分でツールを作ること(仕事の場合もある)
  6. それによって自分の生活を、より心地よく刺激的にすること
  7. 変化した生活で、より多くのことに気づくこと( 1に戻る )

このサイクルを加速することで、投入する資源(自分の時間)より何倍ものリターンを得られる感覚、これに可能性を感じてワクワクするのではないだろうか?
リターンといっても、お金のような数値化される何かが蓄積されるのではなく、逆に無駄なモノが削ぎ落とされる感覚。身軽になって、より柔軟に素早く、何かに集中するためのエネルギーのようなもの。

この感覚に気づくきっかけになった文章を、かなり長めですがインタビューから引用させていただきます。

インタビュー IT社会で求められる経営者の能力とは
前編:企画書と違うことをいかにやるか

最近、私がよく言うのは、1972年にローマのシンクタンクであるローマ・クラブが発表した『成長の限界―ローマ・クラブ人類の危機レポート』と同じようなことが、現在、脳で起こっているということです。当時考えられていた“経済成長というものは無限に続く”というシナリオは、“人類の経済活動の基礎となる天然資源を提供し、経済活動の過程で出る廃棄物を受け入れる「自然」というもののキャパシティが無限であること”を前提にしていたものであったのに対し、ローマ・クラブのレポートは“地球の自然には限界があり、それを超えては成長できない”というものでした。

 それと同じことが、今のIT社会でも起きているということです。つまり、このIT社会は、最終的には、“脳”に流通するデジタル情報を消費してもらわなければいけない産業構造になっており、しかも、“脳の情報容量は無限である”という前提に立っているのです。そのため、人間の脳の可処分時間を奪い合うといった状況に陥っています。

 しかしながら、実際には脳が受け取り、消化できる情報には限界があります。そこをどう乗り越えるかが、IT産業の成長のシナリオを考えるときに非常に重要なポイントとなってくるのです。

 ローマ・クラブの「成長の限界」の最悪のシナリオについては、実は、我々は既に克服できているんです。そしてその要因となったのが、“情報”という経済成長のセグメントでした。なぜなら、情報は仮に100倍の情報を処理したとしても、エネルギーも同じように100倍使うわけではありません。エネルギーをそれほど使わなくても、情報の処理能力をどんどん高めていくことができるのです。それが成長の源泉になったことによって、克服できたというわけです。

IT産業とはいえ、マーケット・市場という単語が出てくると、どうしても市場シェア何%というような、ゼロサムでのパイの取り合いを想起してしまいます。現在は、ネットに接続する人が増えて、市場自体が急速に拡大しているので、奪い合いが目立たないという見方も。

しかし、もし情報というモノの市場が、脳という内側に広がっているのなら?

考えてみると、自分が最近使っているサービスは、どれも記憶を補完、強化するものともいえそうです。

  • 自分で調べた情報や、実際の体験、考えなどを忘れないようにブログに書いておく
  • メールやミーティングの内容を、一箇所で思い出せるようにWikiにまとめる
  • iTunesで曲をレーティングしつつ、iPod Shuffleで自分の好みを反映しつつランダム再生 = 自分で「選ばない」ことで、忘れられた曲を発掘
  • del.icio.usでWEBページをブックマークしつつ、追加したタグを頼りに、必要なときにWEBサイトにたどり着く
  • Bloglinesにフィードを登録して、チェックしたいWEBサイトを忘れずに毎日チェック

「考えるための道具」とは、もしかすると、余分なことを考えなくてもいい道具なのかも。まだまだこの考え、サイクルが十分につながっていない気がするので、継続的に考えてみたいと思います。

おっと、そんなことを書いていたら、HotwiredでGTDの記事。

時間と仕事の整理術『DTG』がカルト的人気

あんまりGTD!とか叫んでいると信者認定されてしまうわけですね。まあ、別にカルトでもいいですけど(笑)