グローバルとローカルの間をうめる情報のアクセス形態 Glocalization

Web2.0に関して、なんとなく感じていたイメージがうまく説明されている文章があったので要約。インターネット黎明期のアイデアである、グローバル・ビレッジというコンセプトは、ローカルな制約に縛られていた人々がグローバルにつながれるようになったということ。それに対して、最近のWEB2.0とは、グローバルにアクセス可能な情報の上で、再び自分のためにローカルを構築する仕組み、といえるのかな?

apophenia: Why Web2.0 Matters: Preparing for Glocalization

経済的な面で、グローバリゼーションはポジティブとネガティブの両方の意味合いをもっている。しかし、個人のレベルでは、誰も「グローバル・ビレッジ」に住みたいと思っているわけではない。個人の感情として、世界中の皆とつながっている、ということは現実的には不可能だろう。グローバル・ビレッジは、数えきれないような情報源と、誰とでもつながれる可能性をもたらすけれども、普通の人々は、自分の関心のあることに集中しようとするものだ。重要なのはコンセプトとしての「ローカル」。ビジネス面を考えると、Glocalizationのローカルな部分は、主に地理的な要因を意味する。しかし、デジタル Glocalizationにおいて、本当に重要な「ローカル」は文化面、あるいは社会的なネットワークだろう。自分のことを気にかけてくれる人々を大事にするだろうし、自分が共鳴する文化的な要素を重要に感じる。極端に言ってしまうと、ローカルと言うのは、単に自分自身のことを意味するのかもしれない。

On an economic level, globalization has both positive and negative implications. But on a personal level, no one actually wants to live in a global village. You can't actually be emotionally connected to everyone in the world. While the global village provides innumerable resources and the possibility to connect to anyone, people narrow their attention to only focus on the things that matter. What matters is conceptually "local." In business, the local part of glocalization mostly refers to geography. Yet, the critical "local" in digital glocalization concerns culture and social networks. You care about the people that are like you and the cultural elements that resonate with you. In the most extreme sense, the local is simply you alone.

中略

Personal(個人)と、ローカルな共同体(Local collectives)、そしてグローバル(Global)の間の複雑な関係は、Web2.0のGlozalizedネットワークでモデル化される得る。われわれは「グローバル・ビレッジ」モデルを抜け出て、情報アクセスの「真の統一的な」アプローチを目指す必要がある。情報アクセスを、Glocalizeされた文化のなかで位置づけるべきだ。フォークソノミー(Folksonomy)は、個人と共同体の間の新しいダンスかもしれない。個人のRimixingが、共同体の結果としてグローバルにアクセス可能になっている。そういった形態は、グローバルな情報が、Glocalizeな形で、まとめられているともいえるだろう。

The complex relationship between personal, local collectives, and global must all be modeled in glocalized networks for Web2.0 to work. We need to break out of the global village model, the universal "truth" approach to information access. We need to situate information access in glocalized culture. Folksonomy is emerging as a dance between the individual and the collective; remix occurs as individual and collective responses to the global. They are forms of organizing and situating global information in a glocalized fashion.

中略

Web2.0とはGlocalizationだ。Glocalizationとは、グローバル(Global)な情報を、ローカルな社会的意味合によって利用(Localization)すること。多くの人が、それを見つけたり、編集したり、ローカルな意味を持つ新しい情報として共有できる。そして、ローカルに再編集された情報は、グローバルに世界中からアクセスできる。
テクノロジーと、ユーザー体験は、ここでは同時に重要な要素になる。ただし、それ自体がWeb2.0というわけではない。Web2.0は情報の流通における、構造的な変化だ。それは単に、「グロバール -> ローカル」「1 -> 多数」というような変化ではない。それは継続的な進化を意味している。色々な方向への、複雑な情報の流れが、情報そのものが進化するのと同時におきている。これは、グローバルとローカルという既存の構造から、新たに浮かび上がってくる新しいネットワークの構造なんだ。

Web2.0をうまく実現するためには、気をつけなければいけないことがある。色々な文化的コンテキストが、どうテクノロジーを通訳できるか、そしてテクノロジーが多様な文化をどうサポートできるのかということ。我々は、フレキシブルなインフラをつくらなければいけない。予想もしなかったコネクションが可能で、クリエイティブな再利用が可能なインフラを。

Web2.0 is about glocalization, it is about making global information available to local social contexts and giving people the flexibility to find, organize, share and create information in a locally meaningful fashion that is globally accessible. Technology and experience are both critical factors in this process, but they themselves are not Web2.0. Web2.0 is a structural shift in information flow. It is not simply about global->local or 1->many; it is about a constantly shifting, multi-directional complex flow of information with the information evolving as it flows. It is about new network structures that emerge out of global and local structures.

In order for Web2.0 to work, we need to pay attention to how different cultural contexts interpret the technology and support them in their variable interpretations. We need to create flexible infrastructures and build the unexpected connections that will permit creative re-use.

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